山口組の現在を2026年最新情報で解説|組長・構成員数・歴史と分裂の全貌
山口組とは、兵庫県神戸市に本部を置く日本最大規模の指定暴力団で、現在は「六代目山口組」と呼ばれています。警察庁が公表した2025年末時点の統計では、構成員は約3,100人。準構成員等を含めると約6,300人に達し、全国44都道府県に勢力範囲を持つ組織として把握されています。
一方、山口組をめぐる状況は、単純な組員数や歴代組長の名前だけでは理解できません。直参・舎弟・若中から成る組織構造、2015年の神戸山口組の分裂、特定抗争指定暴力団等としての規制、そして警察による継続的な取締りが、現在の実態を読み解く重要な要素です。2026年の最新公表資料を踏まえ、歴史から現在の勢力、他の主要暴力団との違いまで整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 現在の組長:六代目山口組の組長は司忍(本名・篠田建市)。本部は兵庫県神戸市灘区にあります。
- 2025年末の勢力:構成員約3,100人、準構成員等を含め約6,300人。勢力範囲は44都道府県とされています。
- 現在の焦点:神戸山口組などとの対立抗争や警察の規制が続いており、組織の分裂と弱体化の動向が重要です。
【2026年現在】山口組とはどんな組織か?本部・組長・勢力範囲
山口組は、暴力団対策法に基づく規制の対象となる指定暴力団です。組織の正式な呼称としては六代目山口組が用いられ、2026年現在の組長は司忍、本名・篠田建市です。警察庁の指定暴力団一覧表にも、代表する者として篠田建市の名前が記載されています。
主たる事務所の所在地は、兵庫県神戸市灘区篠原本町4丁目3番1号です。神戸を拠点として発展した歴史を持ち、現在も全国に傘下組織を抱えています。ただし、所在地が神戸市にあることと、活動範囲が神戸市内に限られることは同じではありません。
2025年末時点の警察庁資料では、六代目山口組の勢力範囲は「1都1道2府40県」とされています。合計すると44都道府県です。これは勢力範囲を示す行政上の集計であり、44都道府県すべてに同規模の組織や本部が存在するという意味ではありません。
また、山口組は単独の犯罪集団というより、複数の下部組織とその代表者が階層的につながる構造を持ちます。組長を頂点とし、直系組長や傘下組織が連なる点が特徴です。こうした組織性が、警察による実態解明や資金獲得活動への取締りにおいて重要な意味を持っています。

【警察庁の2025年末統計】構成員約6,300人と44都道府県の実態
山口組の規模を理解する際、最初に区別すべきなのは「構成員」と「準構成員等」です。警察庁の指定暴力団一覧表に掲載された六代目山口組の構成員数は約3,100人です。一方、準構成員等まで含めた勢力は約6,300人と整理されています。両者は集計対象が異なるため、同じ数字として扱うことはできません。
準構成員等とは、正式な暴力団構成員ではないものの、暴力団と関係を持ち、その威力を背景に不法行為を行うおそれがある者や、資金・武器の供給などを通じて組織の維持や運営に協力・関与する者などを指します。単に知人である、過去に交友があったというだけで、直ちにこの区分に該当するわけではありません。
全国の暴力団勢力にも縮小傾向が見られます。全国暴力追放運動推進センターが紹介する警察庁統計によると、2025年末時点の暴力団構成員及び準構成員等は全国で約17,600人。前年末から約1,200人減少し、暴力団対策法が施行された1992年以降で最少となりました。
ただし、構成員数の減少だけをもって、組織犯罪のリスクが同じ割合で低下したと判断するのは早計です。警察関係の公表資料では、組織の実態を隠すために事務所の看板や名簿を撤去するなど、活動の不透明化も指摘されています。統計は警察が把握した勢力を示すものであり、実態を完全に数え上げた数字ではありません。
ここで注意したいのは、把握されていない構成員がいる可能性と、実際の人数が統計の何倍にもなるという主張は別だという点です。後者を裏付ける確定的な公的数値は示されていません。人数を比較するときは、集計時点と「構成員のみ」か「準構成員等を含む」かを必ず確認する必要があります。
【組織の仕組み】直参・舎弟・若中は何を意味するのか
山口組の組織構造を理解するうえで欠かせない言葉が「直参」「舎弟」「若中」です。いずれも一般企業の役職とは異なり、組織内の上下関係や擬制的な親子・兄弟関係を背景とする呼称です。
直参(じきさん)は、山口組本家の組長に直接つながる二次団体の組長を指します。直参の組長は、自らが率いる傘下組織を持つ場合があり、山口組全体の組織構造を支える位置にあります。つまり、山口組本家の構成員数だけを見ても、傘下組織を含む勢力の全体像はつかめません。
舎弟(しゃてい)は、組長の弟分に当たる立場を表す呼称です。一方、若中(わかちゅう)は若衆とも呼ばれ、組長の子分に当たる立場を指します。こうした呼称は、血縁関係そのものを意味するのではなく、組織内部の擬制的な親族関係を表現しています。
公開されてきた組織構成の説明では、山口組本家の中枢は組長に数名の舎弟と数十名の若中を加えた構成として紹介されてきました。資料によっては舎弟6名、若中約80名という規模が示されています。ただし、役職や人員は変動し得るため、これらを2026年の確定した在籍名簿と同一視することはできません。
重要なのは、本家の中枢に属する人員と、全国の傘下組織に所属する構成員を分けて考えることです。直参の組長が各組織を率いる階層構造によって、少数の中枢幹部と多数の傘下組織という二層以上の構造が形成されています。この仕組みは、組織の統制を理解するうえで重要である一方、個々の組員の行為と上層部の責任を法的に評価する際には、具体的な事実関係の確認が欠かせません。

【歴代組長と歴史】1915年の創設から六代目体制まで
山口組の歴史は、神戸港の港湾労働者を基盤とした集団の形成にさかのぼります。一般に、初代組長の山口春吉が1915年に山口組を創設したとされます。当初は大嶋組の傘下で活動していましたが、勢力を拡大し、港湾荷役をめぐる対立などを経て、1932年に大嶋組から独立したという沿革が知られています。
その後、二代目の山口登を経て、戦後には田岡一雄が三代目を継承しました。田岡体制下では組織が拡大し、山口組は全国規模の暴力団へと成長していきます。以降も代替わりを重ね、2005年に司忍が六代目を襲名しました。歴代組長の交代は、単なる人事の変化ではなく、組織運営や傘下団体との関係が再編される節目でもありました。
| 時期 | 組長・主な出来事 | 歴史上の位置づけ |
|---|---|---|
| 1915年 | 初代・山口春吉が創設 | 神戸港の港湾労働者を基盤に形成 |
| 1925年 | 二代目・山口登が継承 | 創設者の長男が跡目を継ぐ |
| 1932年 | 大嶋組から独立 | 港湾荷役をめぐる対立などを経て独立したとされる |
| 1946年 | 三代目・田岡一雄が継承 | 戦後の組織拡大を進めた時期 |
| 1984年 | 四代目・竹中正久が継承 | 組長交代をめぐる緊張が高まる時期 |
| 1989年 | 五代目・渡辺芳則が継承 | 組織の再編と拡大が続く |
| 2005年 | 六代目・司忍が継承 | 現在の六代目体制が始まる |
| 2015年 | 神戸山口組が結成される | 六代目山口組からの大規模な分裂 |
| 2020年 | 六代目山口組と神戸山口組が特定抗争指定暴力団等に指定 | 対立抗争への法的規制が強化される |
| 2025年末 | 構成員約3,100人、勢力範囲44都道府県 | 警察庁の公表資料に基づく勢力の把握 |
この年表から分かるのは、山口組の歴史が組長の交代だけでなく、組織の拡大、傘下団体との関係、分裂、そして法規制の強化によって形づくられてきたことです。とりわけ2015年の分裂は、現在の山口組を理解するうえで大きな転換点になっています。
【分裂の経緯】神戸山口組との違いと特定抗争指定の意味
2015年8月末、六代目山口組の直系組長13人が離脱し、神戸山口組を結成しました。警察庁の公表資料は、分裂後、双方の傘下組織の関係者が関わる銃器発砲事件や傷害事件などが発生した経緯を記録しています。警察は2016年3月、両団体が対立抗争状態にあると判断しました。
分裂の背景については、組織運営や上納金をめぐる不満などが報道で指摘されてきました。ただし、複数の要因が重なった経緯を一つの理由だけで説明することはできません。確実に押さえておくべき事実は、六代目山口組から直系組長らが離脱して別の組織を結成し、その後、両団体の対立が警察による規制の対象になったことです。
神戸山口組は、六代目山口組と同じ組織を別名で呼んだものではありません。山口組から分裂して成立した、別個の指定暴力団です。2017年には神戸山口組の傘下組織の一部が任侠山口組を結成し、2020年に絆會へ名称を変更しました。また、池田組も神戸山口組からの離脱を表明し、別個の指定暴力団となっています。
六代目山口組と神戸山口組の対立を受け、2020年1月には、関係する公安委員会が両団体を「特定抗争指定暴力団等」に指定しました。警察庁が2026年に公表した2025年の暴力団情勢資料でも、両団体に加え、池田組や絆會との対立をめぐる指定が継続しているとされています。
特定抗争指定暴力団等の指定は、単なる警察による呼称ではありません。指定された団体の対立抗争を抑止するため、警戒区域内での事務所の新設、対立組織の組員へのつきまとい、事務所付近でのうろつき、多数での集合など、法律に基づく規制が適用されます。違反行為は取締りの対象となり得るため、指定は組織の活動に具体的な制約を課す措置です。
なお、警察庁の2025年の情勢資料では、六代目山口組と神戸山口組の関係に限らず、池田組や絆會との対立抗争についても警戒区域が設定されていると説明されています。山口組の分裂問題は、二つの組織の対立だけで完結するものではなく、複数の組織にまたがる対立関係として把握する必要があります。

【住吉会・稲川会との比較】構成員数だけでは見えない違い
山口組とともに日本の主要な暴力団として知られるのが、住吉会と稲川会です。警察庁の2025年末時点の指定暴力団一覧表では、構成員数は六代目山口組が約3,100人、住吉会が約2,100人、稲川会が約1,600人とされています。構成員数という同じ指標で比較すると、六代目山口組が最大規模であることが分かります。
ただし、これらの数値は、各団体について警察庁が公表する「構成員数」です。準構成員等を含めた人数や、傘下組織の配置、地域ごとの勢力までを単独で表すものではありません。また、住吉会と稲川会は山口組の傘下組織ではなく、それぞれ独立した指定暴力団です。
山口組の特徴は、構成員数の多さだけではなく、直参の組長を介して複数の傘下組織が階層的につながる点にもあります。一方、住吉会や稲川会についても、それぞれ固有の組織構造と勢力範囲があります。三団体を比較する際には、単純な人数の順位だけでなく、警察庁が公表する勢力範囲や指定状況なども合わせて見る必要があります。
さらに、暴力団勢力全体が縮小していることと、個々の組織がなくなったことは同義ではありません。2025年末の全国の構成員及び準構成員等は約17,600人まで減少しましたが、警察関係資料では組織実態の潜在化も指摘されています。構成員数、準構成員等、勢力範囲、対立抗争の状況を分けて捉えることが、実態を読み違えないための判断基準です。
【山口組】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年現在の山口組の組長は誰ですか?
A1:六代目山口組の組長は司忍(本名・篠田建市)です。警察庁の指定暴力団一覧表では、代表する者として篠田建市の名前が記載されています。
Q2:山口組の構成員数は約6,300人ということですか?
A2:約6,300人という数字は、構成員約3,100人に準構成員等約3,200人を加えた規模です。警察庁の指定暴力団一覧表に記載された構成員数は約3,100人であり、集計対象を区別して読む必要があります。
Q3:六代目山口組と神戸山口組は同じ組織ですか?
A3:同じ組織ではありません。神戸山口組は2015年に六代目山口組から離脱した直系組長らによって結成された別組織です。分裂後、双方の対立抗争が続き、2020年1月には両団体が特定抗争指定暴力団等に指定されました。
まとめ:山口組の現在を理解するための判断基準
2026年現在の山口組を理解するには、六代目組長の名前や構成員数だけでなく、組織の階層構造、歴代組長の交代、2015年の分裂、そして特定抗争指定暴力団等としての規制を合わせて見ることが重要です。
警察庁の2025年末統計では、六代目山口組の構成員は約3,100人、準構成員等を含む勢力は約6,300人とされ、勢力範囲は44都道府県に及びます。一方、全国の暴力団勢力は減少傾向にあり、組織の実態を把握しにくくする動きも指摘されています。人数の変化だけで、対立抗争や地域社会への影響まで判断することはできません。
山口組に関する情報を読む際は、第一に警察庁の公表資料で統計の時点と集計対象を確かめること、第二に六代目山口組・神戸山口組・絆會・池田組を別個の組織として区別すること、第三に歴史的事実と報道上の背景説明を混同しないことが大切です。組織の規模だけでなく、分裂の経緯と法的な規制の現状を押さえることで、山口組をめぐるニュースをより正確に読み解けます。 (出典: 山口組(Yahoo!ニュース))